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アイザックの雑記
Since2009年5月2日~、音楽、映画、将棋界、時事等色々書き綴っていた、のは今では過去のこと。 読レビュあんまり濃くかけないので、最近は参加したライブレポや雑記。 <> 天が堕ち行く明日へと向かう、喧騒を遠ざけ心に響く音楽こそを愛す。 <>・・・去りし日の記憶…あくなき願いと想い、追い求め…紡ぎ綴る、過ぎ行く時…今その目に据えるもの
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 「命」という字は「令」と「口」から成る。白川静氏の『常用字解』(平凡社)によれば、「令」はひざまずく人を表し、「口」は神にささげる文(祝詞)を入れる器を表すという◆きのうは深夜までテレビ画面に見入っては漢字の成り立ちそのままに、倒壊した建物の下にいる「命」の無事を祈った人は多かろう。ニュージーランドを襲った地震で多くの死者が出た◆大きな被害を受けた都市、クライストチャーチを観光や留学で訪れていた日本人のなかには、まだ安否の分からない人もいる。家族は眠れぬ夜を過ごしたに違いない◆新聞の地図に記された震源地の「×印」は、都市の所在地を示す「○印」と重なり合う。“国技”のラグビーで転がる楕円(だえん)球のように予測のつかないのが地震とはいえ、直下型の猛威の前に「ガーデンシティー」と呼ばれた美しい街は見る影もない◆ニュージーランドの国歌には〈我らの願いをかなえたまえ〉と、天に祈った一節がある(弓狩匡純(ゆがりまさずみ)著、文芸春秋『国のうた』より)。いまはただ、「我ら」のひとりに加わり、瓦礫(がれき)の下にいる人の一刻も早い救出を祈るばかりである。

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映画『2001年宇宙の旅』に出てきたコンピューターは名前を「ハル=HAL」という。感情と意思を持ち、宇宙船の運航を制御するだけでは飽きたらず、やがて人間の支配をももくろむようになる◆アルファベットを1文字ずつ後ろにずらすと、「IBM」に変わる。IBMに象徴されるコンピューター万能社会への警告が秘められた命名ともいわれた◆原作者のアーサー・クラークは小説の続編『2010年宇宙の旅』でHALを作りだした科学者の口を借り、「くだらんことを!」と否定しているが、命名の通説も捨てがたい◆書籍100万冊分の知識を蓄えたIBMのスーパーコンピューターが米国のテレビ番組で人間のクイズ王2人を破り、あちらのメディアは大変な騒ぎらしい。タイム誌の特集記事には、人間の意識がコンピューターに移植され、肉体が滅んでも意識は「永遠の命」を保つようになるシナリオも紹介されたという◆どんなに賢くても、理性では人間様にかなうまいよ…つぶやいて新聞をひらけば、リビアの市民デモで治安部隊の鎮圧による死者は200人を超えたとか。自信がうせる。

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革命とは本来、広範な民の声に応じ、天が命を革(あらた)めるという意味だ。歴代王朝の交代は皇帝の徳が失われた時に発生した。支配者の姓が変わる易姓革命である◆中国共産党は今年、創設90周年を迎える。「政権は銃口から生まれる」と毛沢東が語った通り、武力による革命に勝利して誕生したのが現政権である。伝統に照らせば、蒋介石の国民党政権に徳が消えたことが、共産党勝利の原因だった◆8年前、首都北京の象徴である天安門広場に隣接する中国革命博物館の看板から「革命」の2文字が、ひっそりと消えた。党の指導者たちは革命を恐れるようになったのだ。苦難の中国の歴史に照らせば、現在の繁栄は盛世であり、不要だと考えたのかもしれない◆新装なった中国国家博物館の前に、最近、孔子像が登場した。秩序を重んじる孔子は革命とは対極の思想の持ち主だ。革命無用のダメ押しである◆中東で吹き荒れる大規模な大衆デモのうねりは、世界はまだ革命を必要としているメッセージだ。中国の指導者たちは「革命」の文字を消すだけでなく、自政権に徳が失(う)せないよう研さんを積まねばなるまい

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鳩山の発言にはほとほと呆れる「辺野古は方便」だとかな

横書きの文字を逆向きに読んでしまう間違いは、いまもある。笑い話が残っている。地方から上京して東京駅に降り立った親子の前に、〈乗車口〉の表示。父親が娘を戒めていわく、「東京は怖い。口車には乗るまいぞ」◆政治家の商売道具は言葉であり、永田町に口の達者な人がそろっているのは承知していたものの、である。国民を口車に乗せる〈乗車口〉の達者な首相がいたとは、ついぞ知らなかった◆鳩山由紀夫前首相である。米軍普天間飛行場の移設をめぐり、米海兵隊の「抑止力」を認めた首相当時の発言は“方便”であったという◆米政府は辺野古移設を譲らない。それを国内向けに説明する理屈が思い浮かばず、困った。窮余の方便として、心にもない抑止力を持ち出し、「抑止力は大事ですからね、それを維持するために辺野古移設をのんでくださいな」と、沖縄県民をたぶらかしました――ということらしい。口車でなくて、何だろう◆「政治とカネ」の醜聞で鳩山政権はつぶれた。いまもその人が首相でいることを想像すれば空恐ろしい。醜聞に感謝しなくてはならないとは、世も末である。


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井上ひさしさんの長編小説『吉里吉里人』に風変わりな大学教授が登場する。腕時計には長針も短針もない。「時間を気にして、まともな研究はできない」と。それでも時は金なり、「急がねばならぬ」と秒針は残してある◆〈Festina lente〉(ゆっくり急げ)というラテン語の格言があるが、教授の腕時計もその流儀であったろう◆「急げ」の機敏さを追うあまり、「ゆっくり」の慎重さが欠けていなかったか――問われつづけた人である。日本初の心臓移植手術を執刀した札幌医科大名誉教授の和田寿郎氏が88歳で死去した◆移植された患者が死亡した後、「患者は移植を必要としていたのか」「脳死判定は適切に行われたのか」など“密室治療”に疑問が呈された。「(脳死判定が非常に甘かったのは)国内第1号の執刀者になりたいと思われたのか…」。同じ大学の元医師で作家の渡辺淳一さんが本紙に寄せた談話にも「ゆっくり」の欠落を思わずにいられない◆「和田移植」は国民の不信を買い、日本の移植医療は欧米に立ち遅れた。43年前に刻まれ、いまも教訓の汲(く)みつくせぬ刻印である。

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プロフィール
HN:
アイザック
年齢:
33
性別:
男性
誕生日:
1991/02/17
職業:
社員
趣味:
音楽鑑賞・映画鑑賞・将棋・テニス・読書
自己紹介:
仕事や日常、本(主に小説等)・音楽・映画、その他について書き綴ります。

尊敬する人
羽生善治名人・イチロー・同年代で活躍している人たち 佐藤直紀さん・渡辺謙さん・東野圭吾さん・まらしぃさん

神奈川県・横浜市民

座右の銘・好きな言葉

不撓不屈・初志貫徹・明鏡止水

志あるところに道は開ける
Where there is a will,there is a way

邦楽・洋楽どのジャンルも好きでありながら、やはり一番はロック調、バラードも好む

映画ではアクション・コメディ・SFが主、洋画が多いけど邦画でも興味持つものはあります

戦い・アクションを好み、シリアス系・推理物(探偵物)等も

Game等はRPG・アクション・STG…BB歴は浅いけど追々。

単行本・コミックとか…opたしか72か5止まり
鋼の錬金術師27巻・完
天上天下 22巻・完

小説に関してはミステリほか、恋愛・ホラー以外ならオールジャンル

(敬称略)東野圭吾・貴志祐介・村上春樹・宮部みゆき・・・方ほか
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