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アイザックの雑記
Since2009年5月2日~、音楽、映画、将棋界、時事等色々書き綴っていた、のは今では過去のこと。 読レビュあんまり濃くかけないので、最近は参加したライブレポや雑記。 <> 天が堕ち行く明日へと向かう、喧騒を遠ざけ心に響く音楽こそを愛す。 <>・・・去りし日の記憶…あくなき願いと想い、追い求め…紡ぎ綴る、過ぎ行く時…今その目に据えるもの
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ネタばれを含むので折りたたんでおきます

http://puru-i.net/onepiece/fukusen/gold.html

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1. 死刑台での笑み(1巻5p)
 物語早々初っ端の登場、そしてアニメでは毎週最初に流れるシーン

 はたして、「ONE PIECE」連載開始時から、作者はすでに、これを後々の伏線とするつもりで、考えて描いていたのだろうか?

なんといっても新人の初連載、人気がなければ速攻打ち切られ、蹴落とされてしまう世にも厳しいジャンプの世界にあってである。

もしそうだとすれば、作者はとんでもない自信家だし、また、ものすごいやり手、くわせ者だ。

 で、ともかく。ゴールド・ロジャーと同様に、死刑台で笑ったルフィ。それに衝撃を受けるスモーカー。100話の直前、第99話の、最大の謎、見せ場である。

 だがどうやら、その共通点に瞬時に気づいたのはスモーカーのみ、たとえルフィが笑ったのを確認していたとしても、それをゴールド・ロジャーと結び付けて解釈した者など、海兵たちのなかにはほとんどいなかっただろう。

 そして、状況はさらに追い打ちをかけるように、突然の、雨、風、そしてドラゴンの登場と次々変転し、「まるで"天"があの男を生かそうとしてるよう」な事態になる。

 …次の第100話を、大々的に幕開けするための、この上ない舞台装置がととのった、というわけで。

2. 第100話「伝説は始まった」(12巻7p) 00/09/09
 「なんかかっこいいでしょ」との理由 (15巻「SBS」70p) だけで、ぴったり100話に設定された、「伏線」てんこもりインパクトどっかん!! (不明) な、回。

 この回は、いきなりのナゾの人物 (ドラゴン) の登場と、そして海賊王・ゴールド・ロジャーによる、なんとも思わせぶりなモノローグで始まる。

 これらは止めることのできないものだ
 "受け継がれる意志" "人の夢" "時代のうねり"
 ---人が『自由』の答えを求める限り それらは決して---止まらない 

 ゴールド・ロジャーが海賊王となって手に入れたものは、「富・名声・力」とある。さらに続けて、この3つをあわせて「この世のすべて」と統括されてしまっているわけなのだが…

 しかし、彼は結果として、海軍に捕まって処刑されてしまったのであり、唯一「自由」だけは、手に入れることができなかった、ということになる。

 そしてこの伏線は…次へ続く。

3. 「なァ… ロジャーよ…」(12巻131p) 00/09/09
「あいつらは…我々の待ち望んだ海賊達だろうか… 何とも不思議な空気を持つ男だ。 なァ… ロジャーよ…」

 …と、この発言者はクロッカスさん。この「ロジャー」は、当然、ゴールド・ロジャーでなくて何なんだ、というわけで、ここではそれを前提として話を進める。

 クロッカスさんが、どういう経緯でロジャーと関わり、「なァ…」と、タメ言葉で話しかけられるくらいの立場にあったのか、はわからない。

 もっとも考えられそうなのは、「数年の船医の経験」が、そのままゴールド・ロジャーと同行していた期間、とする見方であろう。

 それはともかくとして、クロッカスさんの口ぶりからすると、「我々の待ち望んだ」という「我々」のなかには、当然ゴールド・ロジャーも含まれている、ということになる。

 「この世のすべてを手に入れた」はずの男が、いったい何を「待ち望んで」いたのか。

 また、「『自由』の答えを求める限り」とあったが、その「答え」を彼自身は、処刑され命を断たれるまでに、求めることができていたのだろうか?

 ロジャーは最期に、「この世のすべてをそこに置いてきた」と言って、死んだ。だが彼自身も、結局、「すべて」など、見つけられてはいなかったのではないか…?

 「ひとつなぎの大秘宝」と称されている「ONE PIECE」というものも、こうなるといったい、何だったのだろう…

 …と、これではまったくらちがあかない… どなたか何かうまい解釈および異説をください

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アイザックさんもその一つ
はじめまして。
かっぱの国から来たプラネットウーマンです。
嘘です。今はただのぺんぎんです。

ロジャーは、本当に全てを手に入れていたと、私は思います。
『自由』って何でしょうね。
自分にとっての『この世の全て』って何でしょうね。
『ひとつなぎの大秘宝』も、たぶんすでに作中で何度も語られているような気がします。
でも、それは受け取る人によって、ずいぶん違う表現になってしまいそうな気もします。
認識出来るものであったり、出来ないものであったり。
けれど、だからこそロジャーは死刑台で笑い、エースは泣いた。
そんな風に思います。

ちょっと伝わりにくかったでしょうか?

ではヒントになりそうなオススメを二つ。
  ひかわきょうこ著『彼方から』
  美内すずえ著『ガラスの仮面』(紅天女編の辺り)

アイザックさんが、いつかそれを実感できますように。
ぺんぎん 2011/05/29(Sun)10:25:32 編集
Re
はじめまして、というとごじょるさんの相方でしょうか

>ロジャーは本当に全てを手に入れていたと私は思います
そうですね

>『ひとつなぎの大秘宝』もたぶんすでに作中で何度も語られているような気がします。
>でも、それは受け取る人によって、ずいぶん違う表現になってしまいそうな気もします。
>認識出来るものであったり、出来ないものであったり。
>けれど、だからこそロジャーは死刑台で笑いエースは泣いた、そんな風に思います

いわれてみれば確かに少しわかるような気がします

ヒントになる著作まであげてもらえるとは、機会があれば読んでみたいと思います

アイザック   2011/05/29 12:05
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プロフィール
HN:
アイザック
年齢:
33
性別:
男性
誕生日:
1991/02/17
職業:
社員
趣味:
音楽鑑賞・映画鑑賞・将棋・テニス・読書
自己紹介:
仕事や日常、本(主に小説等)・音楽・映画、その他について書き綴ります。

尊敬する人
羽生善治名人・イチロー・同年代で活躍している人たち 佐藤直紀さん・渡辺謙さん・東野圭吾さん・まらしぃさん

神奈川県・横浜市民

座右の銘・好きな言葉

不撓不屈・初志貫徹・明鏡止水

志あるところに道は開ける
Where there is a will,there is a way

邦楽・洋楽どのジャンルも好きでありながら、やはり一番はロック調、バラードも好む

映画ではアクション・コメディ・SFが主、洋画が多いけど邦画でも興味持つものはあります

戦い・アクションを好み、シリアス系・推理物(探偵物)等も

Game等はRPG・アクション・STG…BB歴は浅いけど追々。

単行本・コミックとか…opたしか72か5止まり
鋼の錬金術師27巻・完
天上天下 22巻・完

小説に関してはミステリほか、恋愛・ホラー以外ならオールジャンル

(敬称略)東野圭吾・貴志祐介・村上春樹・宮部みゆき・・・方ほか
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